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シロアリ駆除方法の1つが「ベイト工法」です。Wiki風に簡単に説明するなら、次のように解説できます。

ベイト工法とは
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ベイト工法とは、シロアリが好む基材に「毒エサ(薬剤)」を入れて駆除する方法。働きアリは毒エサを巣へと持ち帰るため「巣ごと」駆除できる方法です。ゴキブリの毒エサの「シロアリバージョン」。

 

薬剤を散布するシロアリ駆除方法ではないため「安全性は高く」、さらに「薬剤の匂い」がないため、近年よく選ばれているシロアリ駆除方法です。

 

ベイト工法とは?ヤマトシロアリも駆除可能?

 

日本のシロアリ駆除と言えば、薬剤を使用し駆除を行う「バリア工法」が一般的でした。それに対して、「ベイト工法」は米国で開発されたシロアリ駆除方法であり、健康への影響が少ないシロアリ対策として1980年代に日本に輸入されました。

 

ベイト工法とは、マイホーム(住宅)の周囲にベイトステーションという筒状のケースを埋めます。筒状のケースの中には、ヤマトシロアリやイエシロアリが好きな餌を入れておきます。毒エサをいつ入れるのかは、状況によって異なります。

ケース1:
まずは毒エサではないエサ木をケースに入れ、シロアリが食べ始めたらベイト剤(毒)を入れる
ケース2:
最初から毒を含ませたベイト剤を入れておく

ケース3:
最初は毒エサでないエサ木を入れ、その後でベイト剤以外の毒エサを混入する

 

シロアリは非常に警戒心が強く、敏感な性質を持っています。そのため最初から毒エサを入れておくと警戒してケースの中に留まらない事もあります。このような場合、最初は単なるエサ木(基材)を入れておき、シロアリが警戒を抱くことなくケースに侵入し、食べ始めてから毒エサを投入します。この判断は専門業者でなければ難しいものです。

毒エサの効果は「脱皮を阻害する」というものなので、シロアリはすぐに駆除されるのではなく、脱皮の時期に死んでいきます。

 

さてベイトステーションを設置した後、シロアリがケースに侵入してエサを食べ始めてくれると駆除がスタートします。シロアリの巣全体が根絶されるまでのステップは次のようになります。

 

  • ベイトステーションの設置
  • シロアリがケースに定着し、エサを食べ始める
  • ベイト剤(毒エサ)を投入
  • 職蟻(働きアリ)がベイト剤を食べ、さらに毒エサを巣(コロニー)に持ち帰る
  • 巣の中の「兵蟻」「羽アリ」「女王アリ」「王アリ」も毒エサを食べる
  • 職蟻は、脱皮の時期になると毒エサによって脱皮が阻害され死に絶える
  • 職蟻から毒エサをもらった他のシロアリも次々に死んでいく
  • シロアリの巣全体の駆除が完了

 

ここまでが「ベイト工法」によってシロアリ駆除を行う方法になります。上記のステップからも分かると思いますが、「ベイト工法」によるシロアリ駆除は時間がかかります。

 

ベイト工法のメリット・デメリット

 

メリット

 

ベイト工法のメリット
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  • 人やペットに影響のない薬剤使用
  • 匂いもほとんどない
  • 薬剤料が少ない
  • 建物を傷つけることも少ない
  • 床下に入れなくても施行できる
  • アレルギー持ちの方でも利用できる

 

最大のメリットは、「バリア法」と比較すると薬剤の量が非常に少なく済むという事です。

もちろん使用している薬剤の量だけでなく、種類も異なっています。ベイト工法の毒エサの目的はすでに説明したように「脱皮阻害剤」であり、脱皮をしない人間や動物には害がありません。もちろん魚にも影響は出ません。

そのためペットがいる家庭や小さな子供のいる家庭であれば、ベイト工法によるシロアリ駆除も検討できでしょう。

 

デメリット

 

ベイト工法のデメリット
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  • 駆除完了までに時間がかかる
  • 費用が「バリア工法」よりも1.5倍~2倍ほど高い
  • 継続し続ける必要がある

 

ベイト工法は、職蟻が毒エサをコロニー(アリの巣)に持ち帰ってから効果を発揮してきます。まず毒エサを食べた職蟻が脱皮できずに死んでいきます。続いて職蟻が持ち帰った毒エサを食べた他のシロアリも同様に脱皮時期に死んでいきます。

地中やコンクリートの中にベイトステーションと呼ばれるケースを入れた後、シロアリが定着しエサを持ち帰り、脱皮の時期に死んでいく駆除方法なので、「時間がかかります」

非常に安全ですが、即効性を望んでいる方には向いていない駆除方法と言えるでしょう。

また時間がかかるという事は、費用が「バリア工法」と比較すると1.5倍~2倍ほど高くなってしまいます。

ベイト工法の費用はいくら?

 

ベイト工法の費用は、「バリア工法」よりも1.5倍から2倍ほど高額になってしまいます。

あくまで一例になりますが、ある大手の「ベイト工法」によるシロアリ駆除の料金は次のようになっていました。

 

ある大手駆除業者のベイト工法価格表
(1階床面積60㎡・建物外周32mの土地建物の場合)
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  • 初回ステーション設置料+管理費:4,092円(税込)
  • 駆除施行初回費用:130,944円
  • 2ヶ月目以降の毎月の管理費:4,224円
  • 初年度合計料金:177,408円
  • 2年目以降の管理(シロアリチェック)料金:1年で50,688円

この料金表からも分かりますが、ベイト工法は一度駆除を行ったとしても、継続してベイト剤やシロアリの状況を調査する必要があります

つまりシロアリ駆除はずっと続いていくわけです。

 

ベイト工法でシロアリ駆除する期間はどれくらい?

 

上記の料金表からも分かりますが、ベイト工法によってシロアリ駆除を行っても、その日だけで駆除が完全に終わるわけではありません

シロアリ駆除の施行作業自体は、ほとんど時間はかかりません。しかし次のシロアリの脱皮時期までシロアリが死ぬことはなく、コロニーの駆除が完了するまでにはさらに時間がかかってしまいます。

さらにシロアリのコロニーを1度全滅させたからといって、他のシロアリが建物に侵入するのを予防できるわけではありません。つまり「ベイトステーション」を常に仕掛け監視し、新しいシロアリが建物に侵入していないか確認していく必要があります。一度根絶したとしてもあくまで一区切りでしかありません。

つまりシロアリ駆除が一区切りする期間は「シロアリの次の脱皮の期間まで」ですが、薬剤に予は防効果はないため、監視をずっと継続していく事が重要になります。

 

DIY自分でベイト工法でシロアリ駆除できる?

 

ベイト工法について聞いていると、「あれっ、自分でも出来るのでは??」と思われたのではないでしょうか?

ベイトステーション(ケース)を設置する事、シロアリが好むような毒エサを投入する事は難しい事ではありません。

難しいのは、確実にアリが通る蟻道に「ケース」を仕掛けて、毒エサを持ち帰らせることです。これができなければケースをセットしても意味はありません。

 

もし自分で蟻道を見つけることができるのであれば、自分で「DIY」としてシロアリ退治をする事も可能です。ベイト工法の「ベイトステーション」は、自分で購入することも可能です。

ただし何度も言いますが、ベイトステーションのケースをどこに仕掛けるのかがポイントであるため、12個の購入では足りません。これはプロのシロアリ駆除業者でも同じことです。ほとんどの場合、15セット入りで販売されています。

ベイトステーション&薬剤の例

 

 

【シロアリ駆除】ベイト工法の費用と駆除方法のまとめ

 

シロアリ駆除の方法としてアメリカから輸入されたのが「ベイト工法」です。

薬剤を使う量が少なく、匂いもほとんどなく、人や動物にも影響がないことから、近年シロアリ駆除の方法として選ばれています。

 

しかし「ベイト工法」には、メリットも多い反面デメリットも存在しています。

次のような方であれば「ベイト工法」を検討できるかもしれません。

子供のいる方
剤へのアレルギーを持っている方
ペットを飼っている方
床下へ入れない方

このような方であれば、ベイト工法を検討してみても良いでしょう。
DIYとして自分でベイト工法を試してみようと思われる方は、しっかりと勉强されてから実施されることをおすすめします。もしくは、一度駆除業者に依頼して、蟻道がどこにあるのか教えてもらうのも1つの方法です。

 

そんな時は、全国展開をしている「シロアリ110番」がおすすめです。すぐに来てくれて、丁寧に素早くシロアリ調査を行ってくれます。さらにシロアリ対策協会指定業者が来てくれるので安心です。ただし、もし依頼する場合は、他にも地元のシロアリ業者に依頼して見積を比較するようにしてください。

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