シロアリ駆除対策が必要ない状況とは?白アリ対処の必要がない理由とは?

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シロアリを見つけても駆除する必要はないという話を聞くことがあるかもしれません。確かにシロアリ駆除の費用は安くはないので、もしシロアリ駆除が必要ないなら生活は助かると思うかもしれません。

 

結論から言うと、シロアリ駆除が必要ないという話は、事実とは異なっています。本当に白アリを発見したのであれば、必ず駆除を行わなければなりません。

ではなぜ白アリ駆除が必要ないという話が出てくるのでしょうか?

 

白アリ駆除が必要ない状況とは?

 

いくつかの状況では「白アリ駆除が必要ない」と判断されることがあります。実際、白アリ駆除業者が無料現地調査を行った後に、白アリ駆除が必要ないと結論して帰っていくという話も現実にあります。

 

シロアリだと思ったらクロアリだった

 

この理由は、白アリ駆除が必要ないと言われる理由の中で、最も現実味があるものです。

シロアリについてあまりご存知でない方は、家の中で羽アリを見つけると「シロアリが発生した」と思われるようです。

 

確かに羽アリが発生すると、シロアリがいる可能性を疑う必要があります。しかし日本に生息している「建物に被害をもたらすシロアリ」以外にも、羽アリになるアリがいます。

それが一般的に「クロアリ」として知られている蟻です。

ヤマトシロアリ クロアリ
見分け方
触覚の違い シロアリの触覚の特徴は、数珠状で真っ直ぐ伸びています。 触覚に節があるため、通常は「く」の字に曲がっている
羽の形の違い 羽の大きさが前後で同じ 前後の羽の大きさを比較すると後ろの方がひと回り小さい
胴体の違い 胴体は寸胴のようになっており、くびれが少ない点はクロアリと大きく異なる 胴体にはくびれが存在しており、一般的なアリと同じ体型である

 

クロアリは身体が黒い色をしており、「ヤマトシロアリ」というシロアリの一種に間違えられやすいという特徴があります。しかしよく観察すると、クロアリとヤマトシロアリには大きな違いがあるので、慌てずに特徴を確認してみてください。

こちらの記事で「クロアリ」と「ヤマトシロアリ」の違いを詳細に解説しています。

 

 

現時点でシロアリが発生していない

 

さらにシロアリがいると思って、シロアリ駆除業者に「無料現地調査」を依頼したところ、シロアリが生息していなかったというケースもあります。シロアリが発生していなければ、もちろん駆除の必要はありません。

 

悪質なシロアリ駆除業者の中には、自分たちでシロアリを持ちこんで写真に撮り、シロアリ駆除をするように騙すような詐欺師もいるので注意してください。

詳細はこちらで解説しています。

 

まともなシロアリ駆除業社であれば、現地無料調査を行って「シロアリの存在がない」のであれば、事実を伝えてくれるので、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

Yahoo知恵袋で紹介されていた「シロアリ110番」の加盟店のシロアリ駆除業者は、現地調査の後に、シロアリ駆除の必要はないと帰って行ったという話が載っていました

この業者は、「日本しろあり対策協会」の会員であり、信頼できる仕事をしたと言えます。無理に契約を迫らない、これも詐欺業者を見分ける良い方法です。

 

つまり最も分かりやすい業者の選び方は、「日本しろあり対策協会」の会員がどうかです。「シロアリ110番」の加盟店は、全て「日本しろあり対策協会」の会員なので安心です。

 

このように現時点でシロアリが発生していないのでれば、シロアリ駆除は必要ないという事になります。しかし駆除が必要ないからといって、シロアリ対策として防蟻処理をするのは良い事です。

特に、「これまでに一度もシロアリ防除を行っていない場合」「前回の防蟻処理が5年以上前」であれば、今回シロアリ防蟻処理を行っても良いかもしれません。依頼できるシロアリ業者は、先ほどと同じ基準で選ぶことができます。

 

シロアリ駆除が必要ないとされる間違った状況

 

インターネットでは、シロアリについての数限りない情報が出ています。結果として根拠のない間違った情報も含まれているため、正しい情報を得る必要があります。

これから、一般的に信じられているシロアリの俗説についてご紹介していきます。

 

床下に湿気がなければ問題ない

シロアリが湿った環境を好むのは事実であるものの、乾燥を嫌っているという話には根拠がありません。あくまで乾燥した環境よりは、湿度のある環境を好んでいるという意味です

そのため、床下環境を乾燥した状態に保っているなら、シロアリが侵入してくることはないという考えは間違っています。

 

確かに水分の含有率の大きい木材がシロアリのターゲットになる事もありますが、水分含有率が0%の発泡系断熱材が食い荒らされることもあります。単純に水分だけで、シロアリの生態を分けるのは危険なことです。あくまで傾向というだけであり、シロアリは環境に適応しながら生息していくことを覚えておきましょう。

床下に湿気がなければ、「ずっとシロアリ駆除は必要ない」という考え方は間違っています。

 

床下の木材が腐っていなければ問題ない

 

木材の腐れだけで湿度を判断すべきではない

 

まず話を整理してみましょう。床下の木が腐っている理由は、床下の気密性が高く、湿気がこもっていることが原因かもしれません。

床下に湿気が溜まるような設計になってしまっているなら、シロアリが好む環境になっているのは事実です。それによって床下の木材が腐りやすくもなっている可能性は高いでしょう。。

シロアリは「乾いた木材」と「湿った木材」のどちらを好むのかと言えば、統計的に答えが出ています。それは「湿った木材」です。

しかし忘れてはいけない事は、木材が腐っているかどうかだけで、床下の湿気や温度などを計ることはできないという事です。木材が腐るほど湿気がたまっていないものの、シロアリが好む環境が出来ている可能性は十分あるので、警戒は必要になります。単純に木材が腐っているかだけで判断するのは危険です。

 

腐食した木材がシロアリを誘引するのか?

 

腐食した木材に含まれている「腐朽菌」がシロアリを誘引しているという実験データもあります。これも「床下の木が腐っていなければシロアリ駆除を検討する必要はない」と考えられている理由です。

しかし、この実験は「実験室の蟻道のない環境下」で行われた実験であり、多くの要因が絡んでいる現実の状況下ではありません。

実際にシロアリ駆除を行っている業者であれば、シロアリが必ず腐った木材に向かうわけではなく、蟻道の近くにある新しい木にも向かうことを知っています。

つまり一般的に信じられている「腐った木材がシロアリを誘引するので、腐った木がなければ防除の必要はない」という考え方は決して絶対的なものではありません。

 

最もシロアリを誘引しやすい環境は

  • 「床下温度が高い」
  • 「気密性が高く湿気がこもる」
  • 「外敵がいない」

上記のような要因であり、木材が腐っているかどうかだけではありません。つまり木材が腐っていなかったとしても、シロアリが環境に適用すれば、シロアリが侵入して来る可能性は十分にあるという事になります。

 

シロアリ駆除は必要ないとされる状況をきちんと見分ける

 

この記事では、シロアリ駆除が必要ないと言われるいくつかの状況をご紹介しました。

本当にシロアリ駆除が必要ない状況もありますが、俗説として「必要ない」と考えられているだけの話もあります。

 

シロアリの発生に関しては、自分だけで判断するのではなく、信頼できるシロアリ業者に「無料現地調査」を行ってもらい、事実を確認する必要があります。

決して、ネット上だけの情報で判断される事がないようにしてください。本当にシロアリが発生しているなら、被害が自動的に止まることはなく、拡大し続けていく可能性があります。

 

どんな駆除業者が信頼できるのか、こちらの記事で解説していますので、参考にされてください。

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